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血液病の診療について

赤血球・白血球・血小板数の異常は時折見られます。すべてが重要な病気というわけではありませんが、中には貧血や血小板減少症などの命にかかわる病態もあります。血液の病気は、原因が複雑で診断も困難な場合が少なくありません。血球検査において、赤血球・白血球・血小板それぞれの数を計るだけでは、診断できない場合も多くあります。

当院で行う全血検査は、機器による測定や直接血球を見て詳細なデータをとることで、疾患の早期発見・診断を実施し、症状の回復、健康の維持に役立てています。全身を巡る血液は、言葉を話すことができない動物にとって強力な診断材料となってくれるからです。

 

腫瘍の治療について

近年、ペットは飼い主ご家族のケアと獣医療を合わせたサポートにより、長生きになりました。高齢になると「がん」になるペットも増えています。
犬の約半数が「がん」で亡くなり、猫は3分の1が「がん」で亡くなると報告されています。
腫瘍は全て治せるわけではありません。しかし、全て治せないわけでもありません。腫瘍の種類によっては早期発見・早期治療により完治できるペットもいます。
また、完治できない場合も緩和的治療を行うことで、進行を遅くしたり、生活の質「Quality of Life」を良くできる事もあります。そのためには、できるだけ早期に「発見・診断・進行度の評価」を行い、ご家族の大切なペットのためにしてあげられる事を十分に話し合い、見つける事が大切だと考えています。
■がん治療の目的
1.根治治療 支持療法を行いながら腫瘍を根絶し完治を目指す治療
2.緩和治療 根治できない腫瘍に対しできる限りコントロールをし、苦痛の軽減、栄養管理、呼吸管理、消化器症状の緩和、腫瘍随伴症候群(腫瘍に伴うさまざまな症状)の緩和などの支持療法を行い、機能不全の回復を目指し、少しでも快適に日常が送れる事を目指す治療

高尾動物病院で多く見られる腫瘍は以下の3つです。

乳腺腫瘍

避妊手術をしていない女の子で多く見られます。乳首の周囲にシコリができ、触ると確認できます。犬の場合、半分が良性、半分が悪性と言われていますが、猫の場合はほとんどが悪性です。

肥満細胞腫

肥満細胞の悪性腫瘍を指します。「肥満」といっても、体が太っていることとは関係ありません。肥満細胞は体中に存在するため、さまざまな部位に、さまざまな形で発病しますが、主に皮膚腫瘍という形で見つかります。

リンパ腫

リンパ組織は体のさまざまな場所にありますが、そこが腫瘍化してしまう病気がリンパ腫であり、悪性腫瘍です。顎の下や膝の裏に存在する体表リンパ節が腫れることで、この腫瘍を発病した場合、骨が変形してしまいます。

ワンちゃんの約半数はガンで亡くなります。ネコちゃんの死因の3分の1がガンです。高尾動物病院では科学的エビデンス(根拠)に基づいた最先端のガン治療を実践し、1頭でも多くの動物がガンを克服できるように日々努力し続けています。

大切な家族がガンにかかってしまったら。たとえ完治が望めない状況であったとしても、できるだけ痛みや苦しみを減らしてあげたいと願うのは当然です。ガンの克服を目指すだけでなく、ワンちゃんやネコちゃんと、そのご家族の生活の質に重きをおき、大切にしながらの診療を心掛けています。

予防について

ワンちゃんのワクチンについて

ワクチンを受ける前に身体検査をおこないます。
接種後は個々の体質によってまれに起こる急激なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に対応するため院内でお待ちいただきます。

混合ワクチン

子犬は生後60日目、90日目、120日目と3回の接種をおすすめします。
成犬は毎年1回の接種をおすすめします。

狂犬病ワクチン

狂犬病予防法により、生後91日以降は生涯1回の登録と毎年1回の予防接種が義務付けられています。

フィラリア:犬糸状虫の予防

毎年4月に血液検査を行い、感染の有無を調べます。

4月から12月まで毎月1回の予防を行います。
錠剤、おやつタイプ、背中に塗るタイプがあります。
また1年間有効な注射もあります。

フィラリアに感染している場合

成虫を駆虫し、その後予防を行います。
※感染しているワンちゃんの状態によっては駆虫できない場合もあります。

感染していない場合

4月から12月まで毎月1回、薬を飲んで予防します。
飲み薬が苦手な場合、おやつタイプの薬や背中に塗る薬もありますので、ご相談ください。

ノミ・ダニの予防

温かい時期になると、ノミやダニがついてしまいます。ノミやダニは、皮膚炎や病原体の感染などの原因となります。
予防は毎月1回行います。おやつタイプや背中に塗るタイプがあります。また、3ヶ月有効なおやつタイプの薬もあります。

日頃のケア

耳の中に毛が生える犬種(シーズー、プードル、シュナウザーなど)は、こまめに毛を抜いて、外耳炎の予防を行いましょう。
脂の分泌が多い犬種(ビーグル、レトリバー種など)は定期的に耳掃除することが予防になります。
そのほかの犬種でも個体差がありますので、外耳炎になりやすい体質の子もいます。

個体差や散歩の量にもよりますが、月1回のカットをおすすめします。

肛門腺

肛門腺がたまると皮膚がかゆくなったり、お尻をこすったりするようになります。肛門腺炎や破裂に繋がる危険性もあるので、月に1回程度肛門腺を絞ってください。

通常6~7カ月で永久歯に生え変わります。乳歯が残っている場合、永久歯の発育の妨げになりますので、抜歯が必要です。歯石は口臭や感染の原因となります。歯石が付着しないよう、日頃から歯磨きをきちんと行いましょう。
歯石がすでに付着してしまっている場合、除去が必要な場合もあります。

食事について
食事回数

生後約3カ月まで:1日3回
生後3カ月以降:1日2回

食事量

各フードに記載されてある量を目安に与えてください。便が柔らかい場合は少なめに、逆に便が硬いときは多めにあげるなど、調整してあげましょう。

ネコちゃんのワクチンについて

ワクチンを受ける前に身体検査をおこないます。
接種後は個々の体質によってまれに起こる急激なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に対応するため院内でお待ちいただきます。

3種混合ワクチン

猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症

6種混合ワクチン

猫伝染性鼻気管炎・猫汎白血球減少症・カリシウイルス3種+猫白血病ウイルスワクチン
まず白血病ウイルスに感染していないことを確認する検査が必要です。

子猫は生後60日目、90日目の2回接種します。ご希望や個体差により、120日目の接種をおすすめすることもあります。
成猫は毎年1回の接種をおすすめします。

ノミ・ダニの予防

温かい時期になると、ノミやダニがついてしまいます。ノミやダニは、皮膚炎や病原体の感染などの原因となります。予防は月に一度、背中に薬を塗るだけで予防が可能です。

フィラリア:犬糸状虫の予防

近年、猫にも犬糸状虫の寄生の報告があり、症状は犬よりも重篤になる場合があります。
予防は月に一度、背中に薬を塗るだけでノミとともに予防が可能です。

消化管寄生虫の駆除

定期的な検便をおすすめします。外に出ることもある猫は、症状がなくても、ときおり検便で寄生虫が検出されることがあるためです。駆虫については寄生虫の種類で異なりますので、ご相談下さい。

日頃のケア

耳も皮膚の一部なので、汚れが溜まると炎症などを引き起こすが場合があります。定期的にチェックして、汚れが目立つようであれば診察を受けましょう。
外耳炎を起こす主な原因として、ミミヒゼンダニ(耳に寄生する小さなダニ)などがあります。

基本的には自分で爪とぎをしますが、親指の爪などがうまく削れないこともありますので、月に一度のチェックをおすすめします。

肛門腺

肛門の周りを気にする素振りが目立つようであれば、受診をおすすめします。肛門腺炎や破裂につながる可能性があります。

お口の中

歯石の付着や歯肉炎が起こり、口臭の原因になります。猫はときに、難治性の口内炎を発症することがあります。定期的なチェックをおすすめめします。

食事について

個体差によりますが、煮干しや鰹節、市販のドライフードは尿石症の原因となることがあり、雄猫の場合、尿路閉塞を起こす恐れもあります。

避妊・去勢手術について

当院では、事前に避妊手術、去勢手術のメリットとデメリット、リスクなどの説明をしっかりと行います。大切な愛犬・愛猫にとっての最善の選択をしてあげましょう。
避妊・去勢手術をご希望の方は事前予約が必要です。まずはお電話ください。

ワンちゃんの避妊去勢手術について

避妊・去勢手術のメリットとデメリット

避妊手術のメリット

  • ホルモンの影響から起こる卵巣腫瘍や子宮蓄膿症の予防
  • 乳腺腫瘍のリスクの軽減

避妊手術のデメリット

  • 消費カロリーが低下し、食欲が増すため肥満になりやすい

去勢手術のメリット

  • 前立腺肥大や精巣腫瘍、会陰ヘルニアなど性ホルモンに関連する病気の予防
  • 性的欲求不満からくる性行動の減少
  • 他の犬への攻撃性が軽減

去勢手術のデメリット

  • 消費カロリーが低下し、食欲が増すため肥満になりやすい

去勢・避妊手術とも、肥満になる傾向がありますが、食事や運動のバランスを整えることで回避できます。愛犬とともに健康的な生活を心掛けましょう。

手術前の準備

術前検査をおすすめします。検査時に他の病気が発覚したり、健康状態が優れない場合は、手術できない場合があります。

手術当日

手術の12時間前から、絶食してください。お水は当日の朝まで与えてください。

手術後

男の子は日帰りですが、女の子は1泊入院となります。
抜糸は10日後です。
それまで傷口を舐めないようにエリザベスカラーもしくはエリザベスウエア(術後服)の装着が必要です。

その後のケア

術後は肥満になる子が多い傾向にあります。理想的な体重維持に配慮した食事をおすすめします。

ネコちゃんの避妊去勢手術について

避妊・去勢手術のメリットとデメリット

避妊手術のメリット

  • ホルモンの影響から起こる子宮系病気の予防や乳がんのリスクの軽減
  • 性的欲求不満からくるストレスがなくなる
  • 発情期独特の大声で鳴くといった性行動の予防

避妊手術のデメリット

  • 消費カロリーが低下し、食欲が増すため肥満になりやすい

去勢手術のメリット

  • ホルモンの影響から起こるさまざまな病気の予防
  • 性的欲求不満からくるストレスがなくなる
  • 雌猫を求めての放浪や、マーキング、スプレーなどの性行動の減少
  • 他の猫への攻撃性が軽減

去勢手術のデメリット

  • 消費カロリーが低下し、食欲が増すため肥満になりやすい

去勢・避妊手術とも、肥満になる傾向がありますが、食事や運動のバランスを整えることで回避できます。愛猫とともに健康的な生活を心掛けましょう。

手術前の準備

術前検査をおすすめします。検査時に他の病気が発覚したり、健康状態が優れない場合は、手術できない場合があります。

手術当日

手術の12時間前から、手術の12時間前から、絶食してください。お水は当日の朝まで与えてください。

手術後

男の子は日帰りですが、女の子は1泊入院となります。
抜糸は10日後ですが、それまで傷口を舐めないようにエリザベスカラーの装着が必要となります。

その後のケア

術後は尿石症のリスクが高まり、肥満になる子が多い傾向にあります。肥満・尿石症に配慮した食事をおすすめします。

健康診断について

言葉で症状を訴えることのできない動物は、病気になっても気付かれにくく、ご家族が気付いたときにはかなり進行しているようなことがよくあります。
身体の中の小さな変化にいち早く気付いてあげるために、健康なときから総合的な検査データを残しておきましょう。
統計的に正常とされる参考基準範囲内での数値も含めて、変化をきめ細かく見守ってあげることで、病気の兆候をいち早く見つけてあげることができます。定期的な健康診断をおすすめします。

血液化学検査

臓器や器官系が障害を受けてないかを確認します。異常を見逃さないよう、詳細で総合的な検査項目を設定し調べます。検査項目が少ない場合、総合的な評価ができない可能性があります。

全血検査

赤血球・白血球・血小板の数を計る検査です。血球の数や形を見ることで、貧血や炎症、感染などの有無を調べます。当院では、
赤血球は、大きさ・形・色の濃さ・網状赤血球(若い赤血球)の数
白血球は数・分類・形
血小板は数・大きさなど機械や血液塗抹で調べます。

尿検査

血液化学検査と一緒に行うことで、膀胱や腎臓など泌尿器系の病気や糖尿病など、さまざまな病気を調べることができます。尿の物理的性状、科学的性状、尿沈渣を観察します。

※尿沈渣とは

尿を遠心分離器にかけ、沈殿する赤血球や白血球、細胞、結晶成分などの固形成分のことをいいます。これらを顕微鏡で観察し、尿沈渣数の有無や増減を調べて、異常性の発見や病状の経過観察を行います。

その他の検査

問診、身体検査、糞便検査、レントゲン検査、超音波検査、アレルギー検査、ホルモン検査(主に副腎、甲状腺)など、さまざまな検査があります。

歯石除去について

成犬・成猫の8割以上が「歯周病」を持っているとされています。歯周病は歯垢の細菌が繁殖し、歯周組織に炎症を起こす病気です。進行すると歯を失うだけでなく、顎の骨が溶けたり、皮下に膿瘍を形成するなど、さまざまな疾患を引き起こす可能性があります。付着してしまった歯石は全身麻酔による歯石除去手術で取り除きます。

  • 歯の根元が茶色っぽい
  • 口が臭う
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 硬いものが食べづらそう

…といった症状が見られたら、すぐの受診をおすすめします。

ペットホテルについて

ペットホテルは病院施設内。

ペットホテルのご利用は、感染予防や健康管理の観点から当院にカルテのあるペットに限らせていただきます。
ご了承ください。
ご利用の際は、下記条件を確認させていただいております。

  • 1年以内の規定ワクチンの接種(混合ワクチン、犬は狂犬病ワクチンも)
  • フィラリア予防
  • 1カ月以内のノミ、ダニ予防(動物用医薬品に限ります)

料金など詳細に関しては、直接お問合せ下さい。
ホテルは「完全予約制」です。事前に受付またはお電話でご予約ください。

CLINIC Blog 高尾動物病院オフィシャルブログ
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