RABBITうさぎの診療

「飼いやすいと思っていたけど、こんなに大変だったとは…」。うさぎを飼っている方からよく聞く言葉です。

うさぎは本来外敵から身を守るため、症状を隠す傾向にあります。「餌を食べているから大丈夫!」とは言えず、食べる量、スピード、便の量・大きさ、飲水量など、こまかな変化にどれだけ早く気付いてあげられるかが早期治療のポイントです。

適切なケージ、床材、食事、給水、トイレなどをご用意いただき、十分に観察しながら生活させることをおすすめします。ご不明な点は高尾動物病院にご相談ください。

避妊・去勢手術

うさぎは周年発情動物で、1年中発情しています。妊娠すると、わずか1カ月(妊娠期間30~32日)足らずで4~10羽ほどの子どもを生みます。しかも、年に4~8回ほど出産できるのがうさぎです。生まれた子のオスは4~9カ月齢くらい、メスは6~10カ月齢ほどで発情が始まり、交尾によって母うさぎも子うさぎも出産し続けることになります。雄でも雌でも1羽飼いなら出産の心配はありませんが、去勢および避妊手術をすることで、性ホルモン系病気の予防にもなり、性格がおとなしくなるため、問題行動が軽減できます。生後5カ月以降でしたら、避妊・去勢手術は可能です。うさぎは常に発情しているため、子宮の病気になりやすく、また麻酔のリスクが犬・猫よりも高いともいわれています。生後1年未満での避妊・去勢手術がおすすめです。

うさぎのよくある病気

消化管運動性低下(うっ帯)

青草や茎の長い乾草などの粗飼料不足や炭水化物を過剰に含む食物、異物環境の変化によるストレスにより、胃腸の運動性が低下し食欲不振さらに腸内細菌叢異常などが起こると病態が急激に悪化します。
まだ食べているから大丈夫ではなく早めの受診をおすすめします。

不正咬合

うさぎの歯は生涯伸び続けます(常生歯)。そのため上下の歯が噛み合い、咀嚼により常に削られ続ける必要があります。しかし、打撲やケージの噛み癖、不適切な食事が原因で噛み合わせが悪くなると、門歯が唇に食い込み、臼歯は頬や舌に刺さる恐れもあります。その結果、食べることができず、ときには皮下に膿がたまることもあります。
一度噛み合わせが悪くなると元に戻すことは難しいため、麻酔をして定期的に歯を削る必要があります。

潰瘍性足底皮膚炎

うさぎの足裏は肉球がなく、厚い毛で覆われています。狭いケージや硬い床、不衛生な環境下で過ごすと、皮膚がただれ潰瘍ができることがあります。進行すると骨まで侵される危険性もあります。
食器、給水器、トイレを置いても十分に余裕がある広めのケージに牧草などを敷き詰め、こまめに取り換えながら、衛生的で柔らかい床を用意してあげましょう。

エンセファリトゾーン感染症

エンセファリトゾーンという寄生体が脳内に寄生することで中枢神経が侵され、斜頸や後肢が伸びきったような症状が出ることもある感染症です。感染初期には、眼球内に膿瘍ができる場合もあります。駆虫薬を使って脳の炎症を抑える治療が必要となります。

生殖器疾患

うさぎは繁殖行動が強い分、さまざまな生殖器疾患にかかりやすい動物です。
男の子:精巣腫瘍、精巣炎、精巣上体炎など
女の子:子宮内膜過形成、子宮水腫、子宮腺癌など
去勢・避妊手術を行うことで、予防が可能です。

CLINIC Blog 高尾動物病院オフィシャルブログ
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